nekoneko
2019年3月に山手十番館で結婚式を挙げました。
結婚式をするにあたり、新郎新婦と参列者がお互いに距離を感じない結婚式にしたいという思いがありました。
親しい友人に祝福されてのウエディングにしたかったことや、当日も家族や友人たちと普段通りにコミュニケーションをたくさんとりたかったので、かなりラフな結婚式にしたいとプランナーさんにお伝えしました。
当日は式が始まる前に来てくれた人たちと挨拶や会話をしたかったので、タキシードとウエディングドレスのまま会場の入り口で参列者のお出迎えをしました。
来てもらった人達と式が終わるまで会話が無いというのを避けたかったので、バージンロードを歩くのは参列者全員と挨拶をした後だ!と決めていました。
ウエディングドレスを式までみんなに見せないで内緒にしておきたい方もいると思いますが、私は1日の中で友人や家族と話す時間をできるだけ長く取りたかったので、ドレスでお出迎えすることにしました。
ウエディングドレスを見て友人たちが褒めてくれるのが嬉しく、待つだけの時間もみんなと過ごせたこともとても良かったです。
その際ベールだけは外しておき、式の直前につけて、式の始まりに一緒に歩く母におろしてもらいました。
披露宴でも自由に席を立って自分で参列者の席をまわって話をしたかったので、ドレスは比較的シンプルなものを選び、フリータイムを長く設けました。
挙式
はじめは山手十番館の室内挙式の写真を見てここにしたいと思っていました。
下見に行った際に母が山手十番館のガーデンをとても気に入って、夫もガーデンでやってみたいということだったので、元々は考えていなかったガーデンウエディングに挑戦することにしました。
もちろん当日の天候や気温など、心配はありました。
またステンドグラスやランプなど、レトロな雰囲気満載の室内挙式も捨てきれなかったのですが、室内は披露宴や待ち合いでも使うし、この綺麗なお庭を使いたい!と思ったのでガーデンに賛成しました。
緑やお花に囲まれたステキなお庭です。
小さな噴水もあり、周りにもカラフルで可愛い洋館が並んでいるので写真を撮って貰うのが楽しかったです。
赤煉瓦でできた地面にバージンロードを流して、その先に祭壇とフラワーアーチがある光景は夢のようでした。
バイオリンなどの生演奏は外の風景と本当に良く合っていて、バージンロードを歩きながら感動したのをよく覚えています。
退場の時のシャボン玉シャワーも、キラキラと光ってガーデンの印象に良く合う可愛さで、選んで良かったなと思いました。
外なので、式のリハーサル中に通りかかった人がおめでとうと言ってくれたり、式の最中も遠くからいろんな人たちが祝福してくれて本当に幸せでした。
披露宴パーティ
まず、建物がレトロでとっても可愛いです!
ミントグリーンの爽やかな洋館で、館内もステンドグラスやアンティーク調の椅子や机など、高級感とレトロ感が溢れています。
レストランなので食事がとても美味しく、見た目も勿論美しいです!
内装や雰囲気にお料理が良く合っていて、流石はフレンチレストランだなと感じました。
洋館のレトロな趣きと、お料理が本当に魅力です。
ステンドグラスの窓からはたくさんの光が入り、館内はとても明るく、横浜の町や遠くには富士山も見えます。
夜はランプが暗めでムードがあり、街の夜景もステキでした。(夜は試食の際に行きました)
新郎新婦席の後ろがちょうどステンドグラスの窓だったので、陽の光で自分たちがライトアップされたように感じ、楽しい気持ちになりました。
コンセプトやこだわったこと
もともと横浜の山下公園か港の見える丘公園の近くでの挙式を希望していましたが、レトロな建物が好きだったので洋館の建ち並ぶ山手の丘の方を選びました。
ホテルとも迷いましたが、少人数でも持て余さない広さと、比較的自由にやらせてもらえるところが希望だったので洋館にしようと思い、下見に行きました。
そして山手十番館を見て、「絶対ここだ!」と感じました。
外観や内観、周りの風景は勿論素敵でしたが、何より山手十番館のプランナーさんが私たちらしさをよく理解してくれました。
私たちの希望を叶えようとしてくださる気持ちがとても感じられて、「それさえ分かればあとのドレスやお花やお料理は後からなんとかなるさ!」と思ったのを覚えています。
もともと結婚式をするとなったらこだわるところはこだわりたいと思っていました。
私たちと参列者の距離が近く、ラフでアットホームなことが第一。
それでも誓いはきっちりやりたかったし、お花もお料理もこだわりたい、などと、終わってみれば随分自分の意見を言って好きにやらせていただいたなと感謝しています。
今思うと、こだわりは「やりたいことはやりたい!やりたくないことはやりたくない!」だったかもしれません。
WEDDING ITEMSウェディングアイテム
FIRST DRESSドレス 1着目
- ショップ
- TAKAMI BRIDAL
会場と提携していたので、タカミブライダルでドレスを選びました。
試着の前に何着かタカミブライダルのホームページを見て希望を伝えていましたが、試着の当日は希望のドレスが1着しか用意できなかったとのことでした。
試着の際になかったドレスの中には、ウエディングドレス代わりにカラードレスでもいいのではないかと思って選んでいた薄いピンクのドレスも入っていたので少し残念でした。
でも、他にもホームページには無いドレスが沢山あり、希望だった1着を入れて5着を試着させていただけて大満足でした。
もともと、会場の広さやラフでアットホームというコンセプトから、長い裾のものはやめた方がいいと思っていました。
豪華な刺繍の長い裾のドレスも気になってしまい何着か試着しましたが、最終的には最初から候補に挙げていた「ベス」というシンプルなドレスが自分に一番合っていると感じ、選びました。
とにかく形が優しそうな丸みがあるところが好きだったのが決め手です。
袖のあるタイプを探していて、色も白すぎないオフホワイトが良かったので、ぴったりでした。
肩の部分のビーズで出来た刺繍も美しく、ウエストからのラインも膨らみすぎず、細すぎず、丈も丁度良かったです。
別日であれば他のドレスも用意できるとのことでしたが、そのドレスがしっくりきたことと、夫も一番気に入っていたので、その日に決めてしまいました。
SHOESシューズ
私の身長でヒールを履くと夫と身長が並んでしまい、ティアラも入れたら超えてしまうので、シューズはできるだけペタンコの物を選びました。
ガーデンウエディングだったので、足元もペタンコだったおかげで転ぶ心配も無く良かったです。
ただ、ヒールがあった方がドレスの裾はもう少しキレイに広がったかなとは思います。
HAIR & MAKEUPヘアメイクのポイント
前髪のカール感のイメージと、内巻きのボブヘアにしてほしいとお願いしました。
また、ティアラを乗せるのでトップのボリュームはお任せでアレンジしていただきました。
ACCESSORIESアクセサリー
ビーズ刺繍が美しいボレロのようなデザインのドレスだったため、ネックレスは必要無いと思い、付けませんでした。
イヤリングは、真珠の垂れさがるデザインのものにしました。ティアラと同じミキモトのものです。
真珠のティアラに合う色や質感の真珠のイヤリングだったので決めました。
ティアラと一緒にプランナーさんが持ってきてくれました。
HEAD ACCESSORIESヘッドアクセサリー
英国王室のウエディングを少し参考にして、大ぶりなティアラを付けたいと思っていました。
パールでお花をデザインした大ぶりなティアラが上品で一目で気に入り、最初にプランナーさんが持ってきてくれたミキモトのものに即決しました。
キラキラしたものも良かったのですが、シックでエレガントな真珠に惹かれました。
山手十番館やドレスにも、その方が合うように感じたのもポイントです。
ベールは母が選んでくれました。
スワロフスキーが端に散りばめられたもので、シンプルなドレスに一番合うと感じました。
ベールは買い取りが必要なものだったので、挙式後は大切な思い出としてしまってあります。
NAILSネイル
ネイルはしていません。
ウエディンググローブも着けていませんでした。
FLOWERSメインで使った花や装花のテイスト
私が百合の花が好きだったので、百合と薔薇とカーネーションを使ってもらいました。
挙式では白とピンクを、披露宴ではオレンジやサーモンピンクっぽいイメージでセットしていただきました。
百合やカーネーションを見て、私の好みを知っている姉からもゆかっぽいと言ってもらえて良かったです。
フラワープランナーさんは私たちの希望の色やイメージから、式場は白ピンク、待ち合いや受付は赤系、披露宴はピンクオレンジ、と場所によって色を分けるデザインを提案してくれました。
お庭、一階入り口、二階披露宴会場とそれぞれ雰囲気が違っていてとても良かったと思います。
FOODお料理のこだわり
試食の際に出していただいた鮪のお料理が美味しかったのでリクエストしました。本来は季節でメニューが変わってしまうとのことだったのですが、希望があればと出していただけることになりました。
家族や友人の好みもあったりして、お肉は絶対に入れてほしいとか、ジャガイモのポタージュをコーンポタージュにしてほしいなど、色々お願いをしてしまいましたが、快く承諾していただけてとても有り難かったです。
私自身は一般的な結婚式場のコース料理はあまり好きではなかったのですが、山手十番館さんのお料理は自信を持ってゲストに振舞うことができました。
家族や友人たちも式が終わった後に「料理が美味しかった!」と言ってくれて、「そうでしょ!」と話がまた盛り上がりました。
WEDDING CAKEウェディングケーキ
ハート形で、ちょっと大きめに見える形だったので選びました。
イチゴがバーっと並んでいて、真っ赤なハート♥️どうだ!という感じで気に入りました。
WEDDING FAVORS引出物
参列者の方々には、おめで鯛最中、ありがとうハートのふりかけ、焼津産かつお本枯節削りのセット、マーガレットフラワーケーキ、ギフトカタログ。
両親には子育て感謝状を。
PETITE GIFTSプチギフト
参列者全員に山手十番館のお菓子、ビスカウトを。
新婦側の友人にそれぞれの名前の刺繍入りハンカチを贈りました。
ENGAGEMENT RING婚約指輪
婚約指輪は式の後、7月の2回目の結婚記念日に貰いました。
式を挙げた場所と同じ横浜発祥のブランド、スタージュエリーのもので、月をかたどったダイヤモンドでアクアマリンの石を包むようなデザインの指輪です。
ダイヤモンドの何キャラットという感じのいわゆるエンゲージリングではありませんが、それも私たちらしくていいなと思います。
前々からスタージュエリーのアクセサリーを何か持ちたいと思っていたので、婚約指輪ならここだ!と思いました。
夫からの2年越しの婚約指輪は、とっても嬉しくて、指輪も綺麗で可愛くて、幸せでした。
WEDDING RING結婚指輪
結婚指輪は太くて存在感のあるものよりも、細くてさりげないものをと二人で考えていました。
できれば少し変わったものにしたいとも思っていたので、カーブが円盤型になっているシャープなタイプのものを選びました。
たまたま、その指輪の名前がリリー、百合だったので、そこも気に入りました。
私の方には小さな石がついています。
その当時は「石なんかいらないなー、とれそうだし」などと思ったりしていたのですが、今ではやっぱり小さいダイヤモンドがキラリと光るのがいいなあと感じています。もちろんとれたりなんかはしていません。
Q&A先輩花嫁に質問
結婚式で一番感動したこと
母親とバージンロードを歩けたことです。
私は父親がいないので、バージンロードは絶対に母親と歩こうと思っていました。その夢が叶ったことが嬉しく、感動しました。
式が始まる前から夫は緊張していたし、あまり緊張を見せない母も式が始まると緊張していたようでした。
一方私はかなり冷静でいられて、はっきりと周りの人の様子や音がわかりました。
母に手を引かれながら入場して、バージンロードの前で少し跪き、母にベールを下げてもらう。
そのことがとても嬉しかったです。
その後、一歩一歩、また母に手を引かれながらバージンロードを歩く、その一歩一歩、バージンロードの赤さ、聞こえてくる楽器の生演奏、まだはっきり覚えているほど、本当に幸せな時間でした。
二人らしさとは
私たちらしい式にしたいという思いが強かったのですが、いざ二人らしさと聞かれると言葉にするのが難しいのですが....
「あまり飾らないで、でもちょっと飾って、気ままにいること」が、式を終えてみての「私たちらしさ」かもしれません。
また、私は実家の5匹の猫を今でも可愛がっていて、猫を式のどこかに取り入れたいと思っていました。
ウェルカムスペースに、打ち合わせの帰りに立ち寄った元町の雑貨屋さんで見つけた猫の置き物を飾りました。思った以上に会場の雰囲気によく合い、私が猫好きだと知っている友人も気づいてくれたようです。
披露宴では新郎新婦の紹介は最小限にし、飼っている猫たちの名前も紹介してもらいました。その時にはみんな笑ってくれていました。
嬉しかった参加者の反応
まず式の前に、友人に「結婚式は新婦のためにやるものなんだから!あなたが主役なんだから、あなたがやりたいようにやりなよ!」と言ってもらえたことは励みになりました。
どうしても結婚式は女性側の意見が多くなってしまうイメージがありました。そんな中、友人にそう言ってもらえて良かったし、打ち合わせ毎に「主役は新婦だから好きなように決めな」と夫も言ってくれて、とても安心できました。心置きなく決められる勇気が持てたと同時に、嬉しかったです。
当日は、友人も家族も会った瞬間にドレスを綺麗だね〜とか可愛いと言って褒めてくれました。とんでもなく嬉しくて恥ずかしくて良い気分になりました。
その中でも嬉しい言葉は「ゆかっぽいね!」でした。
「自分たちらしい結婚式」をやりたかったので、私らしいドレスだね、や、私らしい式場を選んだね、という言葉が一番嬉しかったです。
挙式での入場で生演奏があったのは友人たちもびっくりして喜んでくれていました。素敵だったと言ってくれたし、お庭との雰囲気が良かったという感想をもらいました。
友人や家族など結構偏食な人が多かったのですが、みんな普段はあまり食べない魚料理もここのものは美味しかったと言ってくれて、全て完食してくれました。
今まで行った結婚式の中で料理が一番美味しいと言って貰えたのも嬉しかったです。
最後の両親への手紙で私は大泣きしてしまったのですが、友人も後日会った時に感動して泣いてしまったと聞いて、いい友達を持ったなと思いました。他の人を感動させられる式が出来て自分たちも幸せだなと感じます。
また、彼氏彼女がいる友人には「一緒にカップルで参加してください」とお伝えしていました。
そのため友人の恋人にも初めて会うことができ、祝福の言葉をいただきました。「結婚式っていいものだなあ」と言ってくれていたようなので、友人カップルの人たちにそう思ってもらえたことも良かった事でした。
私にとって結婚とは
結婚する前と後で自分の考えや想いが変わってきました。
実は私は籍を入れる前は結婚式をするつもりはまったくありませんでした。
ところが籍を入れてから結婚式への想いが募っていきました。やる気すら無かったことだったのに、気づけば全力で式に向かう自分がいました。
そういうことが日常にいっぱいあるなと感じます。
私だけでなく夫も変わっていくことがあるし、夫婦として進んでいっているなと感じます。
辛いことや嫌なことがあったとしても、また楽しいことや幸せなことが遠からずやってきたりします。
そんな時に、夫に感謝します。
気持ちが落ち込んでいる時に無理にありがとうと思ったりするわけではありませんが、2人でいることが楽だったり楽しかったりした時、ありがとうと思います。
それは大事なことで、この先長い未来ずっと抱いていたい想いだと思っています。
この人と一緒にいたいと思える糧です。
細く長くでもいいから、大なり小なりこの人に感謝したんだという気持ちを拾ってちゃんと一度胸にとめる。そうすることが大切なのかなと思っています。
後悔していること
お色直しはしてみたかったかなと思います。
カラードレスや和装など、試着してみるだけでもしてみればよかったなと後悔しました。
でも、お色直しの時間よりも親しい人たちとの時間を優先したので、式当日の悔いは無いです。
やりたかったけれど諦めたこと
ウエディングドレスでのケーキ入刀を諦めました。
ドレスが苦しくてお料理が思うように食べられず、大好きなスパークリングワインも少ししか飲めず、覚悟はしていたつもりだったのですが、どうにも我慢ならず披露宴が始まって早々にプランナーさんに言って二次会用に自分で用意していたワンピースに着替えました。
写真的にはウエディングケーキ入刀の時はやはりウエディングドレスがよかったかなとアルバムが出来てから思いましたが、ワンピースも気に入っていたし、なにより友人たちの席を渡り歩きやすくなったので、結果的には良かったです!
節約のための工夫
お色直しをしなかったことは節約に繋がりました。
ネックレスやグローブも使わなかったことも意図せずでしたが節約に入るかもしれません。
装花も百合や薔薇が高価だったので、比較的リーズナブルなカーネーションで少し落ち着かせられて良かったです。
あとは二次会用のワンピース。
ワンピースドレスはいろんなお店やネットでも調べましたが、あまりピンとくるものがなく、結局普通の婦人服屋さんでワンピースにしては安価なものを購入しました。
気に入ったものが見つかり家族も褒めてくれて良かったです。
でも多分、参列者の中で私が一番安いものを着ていたと思います。笑
MESSAGES後輩プレ花嫁さんへのメッセージ
式が終わった後は、「こんな幸せな時間があるのか…」と、ふわふわしたあったかい幸福に満ちた気持ちでした。
結婚式までに何度か打ち合わせに行きますが、式場の立地柄デートのようで楽しかったし、式場探しからドレスの試着、披露宴の飾り付けまで、楽しいことだらけです。
なんだかんだ幸せなことはありますが、結婚式を挙げた時の花嫁の幸せは、「幸せ過ぎ」と言えるほどです!家族や友人の大切さも改めて実感しました。
ど緊張している夫をちらちら見るのも楽しかったです。笑
2人が納得できる、幸せな式になると良いですね!