会場は歴史的建造物!センスの合う二人の手作りウェディング:自由学園明日館(インタビュー)
花嫁レポ(結婚式レポ)2019.3.8 更新2016.2.22 公開
本コンテンツはウェディングニュース編集部と卒花ライターが協力して、独自に制作しています。アフィリエイト広告を利用しているリンクも含まれますが、コンテンツの内容やランキングの決定は編集部が自主的な意思で企画、編集、制作しています。
好きなものが似ていて、センスが近いという古賀さん夫妻。そんなふたりが選んだ会場は、建築界の名匠フランク・ロイドが建てた、池袋にある“自由学園明日館”。明日館を選んでから結婚式を挙げる当日までの準備していった自由学園明日館での結婚体験談をご紹介します。
目次
- 結婚式のためだけに作られた会場はイヤだった
- 彼一人で見学に行った自由学園明日館に一目惚れ
- 運命を感じたことが、会場選びの決め手
- InstagramやPinterestを参考にイメージを作り上げた
- 二人の出会いにちなんだアイテムを手作り
- 好きな三角モチーフをあちこちに散りばめた
- お気に入りのクラスペディアを取り入れた会場装花とブーケ
- ドレスは好きな形が決まっていたので選びやすかった
- お色直しのブーケは、アーティフィシャルフラワー
- 懐石フレンチに和食のメニューが入っているところが気に入った
- 執念で見つけて、ハンドメイドで作ってもらった引出物
- 最後のあいさつで、彼が突然、号泣してビックリ
- お互いの友人同士が仲良くなったのも結婚式をして良かった理由の1つ
結婚式のためだけに作られた会場はイヤだった
―『自由学園明日館』といえば、建築界の巨匠であるフランク・ロイド・ライト氏が作ったことで知られている重要文化材の建物ですが、おふたりのどちらかが建築に興味があったんですか?
古賀さん(以下略称)
いえいえ。ふたりとも建築のことはあまり詳しくありませんでした。それよりも、結婚式のためだけに建てたという会場は選びたくなかったんです。
―それはなぜでしょうか。
古賀
語弊があるかもしれませんが、なんだか作り物っぽいようなそんな気持ちがしたんです。
―イベント感も出てしまうところもあるからでしょうか。
古賀
確かにそういうところもありましたね。会場選びを始めたころ、場所や建物に特にこだわりはありませんでした。だから、みんなに美味しいものを食べてもらいたいと、レストランウエディングも迷ったほど。
ただ、池袋は私(花嫁)が住んでいたことがあって……。でも住んでいた当時は、住宅街にあんな建物があるだなんて全然知りませんでした。
彼一人で見学に行った自由学園明日館に一目惚れ
―会場見学はふたりで?
古賀
いえ、それが実は彼一人で行ってもらったんです。急に、私(花嫁)に用事ができたので(笑)。それで見学に行った彼がかなり気に入ってしまって…。
―彼は何かおっしゃっていましたか。
古賀
はい。建物が重厚感があって、とても雰囲気がいいと。それから、インターネットで調べたらしく、フランク・ロイド・ライト氏が建てたということなどを調べて知ったようです。
それで、私も後日、見学に行ったら気に入ってしまいました。それに、自分が住んでいた場所から近かったことにも、何か運命的なものを感じてしまって……(笑)。
運命を感じたことが、会場選びの決め手
―でも、ほかの会場とは迷わなかったのでしょうか。
古賀
いえいえ、迷いましたよ。レストランウエディングで有名なレストランASOさんや、クラスカなど、自分たちが好きな雰囲気のところと迷いました。クラスカは雰囲気が良かったのですが、駅からちょっと距離があるので、年配の方や親戚が歩くのは辛いかなって話になって…。レストランASOさんは、地方から来てくれるゲストが代官山という場所が分かるか不安という話になりました。
そこで駅からのアクセスが良く、「ここだ!」と運命的なものを感じた明日館を選びました。私、運命とかそういうものに弱くて、気持ちが高まると、もうほかのところは考えられませんでした。それに、建物自体の雰囲気が良かったので、いろいろなアイテムも会場に合わせていくだけで、スタイリッシュなウエディングを実現できそうというのも選んだ理由の1つでした。
それに自由度が高くて、持込料などもかからないところも良かったですね。
InstagramやPinterestを参考にイメージを作り上げた
―ウエディングの写真を拝見すると、トータルでかなりまとまっている印象ですが、テーマか何かを決められたりしたのでしょうか。
古賀
いえ。特にテーマはありませんでした。でも、『Instagram』や『Pinterest』などを見て使えそうなイメージはないか検索しました。これらのアプリは、インスピレーションあふれる画像や動画を閲覧できるもの。電車の移動時間など、とにかく時間があれば、ステキ!と思えるイメージを保存していきました。特に海外のウエディングのイメージでスタイリッシュだと思えるものがたくさんありました。
―そのイメージをもとに、いろいろとアイテムを選んでいったんですね。古賀さんは、いろいろなものを手作りされたとか。
二人の出会いにちなんだアイテムを手作り
古賀
はい。招待状から席次表、結婚証明書なども全部手作りでした。
―結婚証明書はレコード盤でしょうか?
古賀
そうなんです。ふたりが出会ったのがそもそもクラブでした。その時にプレイしていたDJのレコード。それにゲストを含めたみんなに寄せ書きをしてもらうことで、証明書にしました。
―なるほど。ほかにも、自分たちの出会いになぞって作ったものはあるのでしょうか。
古賀
招待状はフライヤーみたいにしましたね(笑)。広告の原稿を作る仕事をしていたので、何かを作ることは苦になりませんでした。ですから、試行錯誤をしながら、印刷物を制作しました。
好きな三角モチーフをあちこちに散りばめた
―イメージされたモチーフとかはあるのでしょうか。
古賀
もともと三角のモチーフが好きだったので、家庭用プリンタで作っていきました。アプリで見つけたイメージをもとに作っていたので意外と簡単にできましたよ。
お気に入りのクラスペディアを取り入れた会場装花とブーケ
―会場装花やブーケなどはどうされたのでしょうか。
古賀
会場の提携ショップでお願いしました。ブーケについては写真イメージ持参して打ち合わせを行いました。私はバラがあまり好きじゃなかったので、入れないでほしいとお伝えしました。でも、白いもので入っていました(苦笑)。
ただ、私が昔から好きだったクラスペディアという黄色いお花を入れるのだけは譲りませんでした。生花のままだと、色がグリーンなので、ドライフラワーじゃないと私の好きな黄色にはなりません。
結婚式当日、会場の方が用意してくれたのが、グリーンぽくてイメージと違っていました。そこで私の髪を飾るために持ち込んでいたものの一部、会場装花として使ってもらいました。
―かなり準備がいいですよね。
古賀
もう10年前くらいから好きな花だったので、用意してきて良かったです。足りない分は、なんとか会場の方が用意してくれました。
―では次に衣裳についてですが、ドレスはどうやって決めたのでしょう。
ドレスは好きな形が決まっていたので選びやすかった
古賀
Instagramで[#結婚式準備]で検索して、たまたま見つけたドレスショップです。私は、Aラインかエンパイアのシルエットが好みで、着たいものがハッキリとしていました。シンプルなものがいいというイメージがあって、それこそ『Pinterest』などを使ってイメージをたくさん集めていました。ドレスもそうですが、髪型、特にヘアスタイルはイメージしているものがあったので、それにドレスを合わせていくことで決めていきました。1着目のドレスでは、ビジューのヘッドアクセをつけたので、2着目のドレスではお花がいいなと思って決めました。
お色直しのブーケは、アーティフィシャルフラワー
―ヘアメイクさんは会場の方にお願いしたんですか?
古賀
そうですね。明日館は、重要文化財に指定されている建物なので火気厳禁でした。そのため、会場内で自由にヘアアイロンが使えないなどの、決まりごとがあったので提携先のヘアメイクさんしか選べませんでした。お色直しで使ったブーケはアーティシャルフラワーショップで購入しました。四ッ谷にある東京堂というお店です。そこに行って、自分の好きな花を選んでブーケを作りました。
―すごくステキですね。何かイメージがあったのでしょうか。
古賀
色をあまり多く入れずに、淡い色で構成して黄色をアクセントしてきかせたという感じですね。
―ちなみに花婿さんの衣裳もクラシックでステキですが。
古賀
これは私と同じドレスショップで選んだもの。中のシャツと蝶ネクタイをチェンジしました。メンズの衣裳も、会場併設のアトリエで全部オリジナルで作っているらしくて、細かいディティールが可愛かったのですごく気に入りましたね。
懐石フレンチに和食のメニューが入っているところが気に入った
―パーティは会場と提携しているコルドンブルーの食事だったんですね。
古賀
会場見学の際に試食をしたのですが、コースの後半で季節のご飯とお吸い物が出てきたんです。フレンチなんですけど、途中でそういう料理が入っていてそれがすごく美味しかった。和食ってやっぱりホッとするんですよね。親戚など、目上の方たちにも喜んでもらえそうということで料理も気に入りました。
執念で見つけて、ハンドメイドで作ってもらった引出物
―では、引出物はどう選ばれたのでしょうか。
古賀
オリジナルでカッティングボードの作成をお願いしました。友人の中には最近、結婚した人も多くて、料理をする時に使えるのでいいかなと。席札とメニュー表もカッティングボードの形に見立てて作りました。引出物を決めてから、席札とメニュー表のカッティングボードを作るという順番でした。もちろん、会場のほうで用意されていたものもありましたが、持ち込み料が無料だったこともあり、自分たちで選びました。
―では、カッティングボードのお店は何で見つけたのでしょう。
千葉にある『DEMOURGIA』というお店なのですが、instagramで画像を発見。そこで、すべてメールでやりとりをしながら、手配をしていきました。
―自分の希望に合うものを見つけるのは大変だったんじゃないですか。
古賀
ほとんど執念です(笑)。ビジュアルでピンと来たものを探して、それからどんどんネットで検索していく。友達からも好評だったのでがんばって良かったです。
最後のあいさつで、彼が突然、号泣してビックリ
―では、結婚式当日で一番、印象に残ったのは!?
古賀
一番印象に残ったのは、彼のあいさつ。いざ、あいさつをしようとした時にみんなが見守ってくれている様子を見たら、彼が号泣しちゃいました(笑)。感極まったというか。なんだかうれしかったみたいで。私はニコニコ見守るしか・・・・・・。
当日は快晴で大好きな人、ものに囲まれて幸せいっぱいの1日を過ごしました。
手作りできるところは手作りをして、お金を使うところはしっかりと使うことで満足のいく結婚式を挙げることができました。
お互いの友人同士が仲良くなったのも結婚式をして良かった理由の1つ
―結婚式をやって良かったですか?
古賀
そうですね。親や親戚が喜んでくれたことはもちろん、お互いの友人同士が仲良くなりました。それまで友達同士のつながりはありませんでしたが、垣根を越えて仲良くなって新しいネットワークができたことはうれしいです。
―最後に先輩花嫁としてメッセージをお願いします。
私たちの場合は、場所が決まってから、どんどんその雰囲気にアイテムや演出を合わせていきました。いろいろなやり方があると思いますが、自分イメージに合うウエディングを実現させてくださいね。
Wedding Profile
古賀 哲夫さん あかねさんご夫妻
挙式日時/2014年10月11日
挙式・パーティ会場/自由学園明日館
食事/懐石風フレンチコルドンブルー
ドレス/Simply Red
写真/会場専属カメラマン Takahashiさん
引出物/『DEMOURGIA』のカッティングボード
プチギフト/ソランデカブラスの水
自由学園明日館が気になったらコチラへ!