両家顔合わせ食事会のマナー集|当日の流れに合わせて注意すべきポイントを解説
両家顔合わせ食事会(婚約食事会)はお互いの家族との親睦を深める大切な場です。今後のお付き合いに影響すると言っても過言ではない大事な食事会なので、前日までの下準備はもちろん、当日のマナー確認も入念に行っておきたいところ。そこで今回は、両家顔合わせ食事会の一般的な流れと当日に気を付けるべきポイントを解説します。
顔合わせ・食事会2023.11.24 更新2016.10.31 公開
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目次
両家顔合わせ食事会の当日の流れ
両家顔合わせ食事会は結納と違い、お互いの家族との親睦を深めることを目的としたカジュアルな食事会です。
そのため、基本的に結納品の受け渡しや婚約記念品の披露などは当日のプログラムに組み込まれていません。
流れに関しても、何をどの順番で行わなくてはいけないといった決まりごとはとくになく、自由に進行しても問題ないとされています。
では世のカップルはどういった流れで両家顔合わせ食事会を行っているのでしょうか。一般的には以下の流れで両家顔合わせ食事会を行うカップルが多いようです。
②着席
③始まりの挨拶と家族の紹介
④食事・歓談
⑤結びの挨拶
このほか、食事・歓談の前に婚約記念品の交換を行ったり、婚姻届の証人欄に親からサインをもらったり、婚約セレモニーを取り入れるカップルもいるようです。また、食事の前後どちらかで両家揃って記念撮影を行うカップルも♡
ただし、これらのイベントを検討している場合は、事前にしっかりと計画を立てておくことが重要です。
当日になって急なイベントを組み込むと、時間が足りずに食事・歓談の時間が短くなってしまったり、お互いに意思疎通がとれず食事会がグダグダになってしまったりすることがあります。
当日慌てないためにも、どういったプログラムで両家顔合わせ食事会を行うか、事前に2人できちんと話し合っておきましょう.:+°
次項からは上記で紹介した流れに沿って、注意したいマナーをご紹介します。
待ち合わせ・入室のマナー
ポイント
- 待ち合わせ場所に着いても先に入室しない
- 結婚する当事者2人はなるべく早めに現地へ向かう
結納では男性側の家が先に入室して待つのがマナーとされていますが、顔合わせ食事会では両家揃って入室するのが一般的。
お店の前やロビーなどで待ち合わせし、結婚する当事者2人とお互いの親が合流したタイミングで会場に入りましょう。
ここで注意したいのが、結婚する当事者2人よりもお互いの親が先に合流してしまうこと!全く面識がないと、ちょっぴり気まずい雰囲気になってしまいます。
当日に親と合流する場合は、結婚する当事者2人が先に待ち合わせ場所に向かい、それぞれの親をエスコートしてあげられるようにしておくとスムーズに進行しやすくなります。
着席のマナー
ポイント
- 基本的には上座・下座を意識して席次を決める
- 会話が盛り上がるのであれば席順を変更してもOK
両家顔合わせ食事会は両家の親睦を深めるためのものなので、席次に関してはとくに明確な決まりがありません。
一般的には結婚する当事者2人がお互いの親を招くという形となるため、上座から下座にかけて父親・母親・新郎または新婦の順に着席することが多いようです。
上座・下座は目上の人に敬意やおもてなしの気持ちを示すためのマナーですから、家族が礼儀や作法を気にする場合は上座・下座を確認して席次を決めておくと安心です。
両家顔合わせ食事会の席次マナーについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、こちらも併せてぜひチェックしてみてくださいね。
はじまりの挨拶と家族の紹介のマナー
ポイント
- 挨拶は男性側がする(新郎or新郎の父親)
- 挨拶を終えたら家族の紹介を!
着席したら食事・歓談にうつる前に、まずは新郎からはじまりの挨拶をしましょう♩
結納のようにセレモニーを組み込んでいる場合や親が両家顔合わせ食事会を主催する場合は、新郎の父親が挨拶してもOKです。
直前になって慌てないよう、誰が挨拶を行うのか事前に相談して決めておきましょう。
【新郎が挨拶する場合】
本日はお忙しい中、私たちのためにお集まりいただきましてありがとうございます。
このたび、私〇〇(新郎の名前)と△△(新婦の名前)さんの婚約にあたり、両家の親睦を深めたいと思い、このような食事会を開かせていただきました。
行き届かない点もあるかと思いますが、これを機に〇〇(新郎の名字)家と△△(新婦の名字)家の仲が深まれば幸いです。どうぞ最後までよろしくお願い致します。
【新郎の父親が挨拶する場合】
本日はお忙しい中お集りいただき、誠にありがとうございます。
このたび、〇〇(新郎の名前)と△△(新婦の名前)さんの婚約が無事に調ったことを祝して、このような会を設けさせていただきました。
2人の婚約でこのようなご縁に恵まれたことに心から感謝致します。本日はどうぞ最後までよろしくお願い致します。
挨拶を終えたら、乾杯の前に新郎新婦から簡単に家族の紹介を行いましょう。
なぜなら、相手のことを全く知らない状態で会食を進めても、場が盛り上がりにくいからです。
自分との関係性と名前を伝え、できれば趣味や出身地など、会話のきっかけになるようなネタも盛り込みながら家族紹介を行いましょう♡
話すのが苦手な場合は、両家顔合わせ食事会のしおりを作成し、それに家族紹介を加えておくのも一つの手です。
食事・歓談のマナー
ポイント
- できるだけ結婚する当事者2人が話題を振る
- 意見が対立しそうな話題や不謹慎な話題は避ける
- お酒はほどほどに
- 相手や相手の家族の呼び方に注意
両家顔合わせ食事会の所要時間は2~3時間程度、そのうちの1時間~1時間半は食事・歓談の時間となります。
この時間で両家の親睦をしっかり深めるには、結婚する当事者2人が積極的に話題を提供して会話を盛り上げることが大切です。
ただ、提供する話題の中には両家顔合わせ食事会にふさわしいものとふさわしくないものもあります。
OKな話題 |
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NGな話題 |
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食事・歓談中は話題以外のマナーにも注意!
食事・歓談中は話題だけでなく、お酒の飲みすぎや話し方にも注意することが必要です。
いくらカジュアルな食事会とはいえ、泥酔して失礼な態度をとったり、お互いをニックネームで呼び合ったりするのは場にふさわしくありません。
また、婚約していても、籍を入れていないうちは赤の他人です。入籍を済ませるまでは相手の親を「お義父さん」「お義母さん」と呼ぶのは控えましょう。
結びの挨拶のマナー
ポイント
- 結びの挨拶は時間の頃合いを見て行う
- 結びの挨拶は結婚する2人または父親~2人の流れで
結びの挨拶は結婚する当事者2人で行うか、あるいははじまりの挨拶同様に、新郎の父親が挨拶をしてから最後に2人で挨拶をします。
2人が挨拶する際は、両家顔合わせ食事会を無事に開催できたことへの感謝の気持ちを伝えます。
挨拶例1
本日はみなさまのおかげで滞りなく両家顔合わせ食事会を行うことができました。あらためてお礼申し上げます。
未熟な2人ですが、これからもあたたかく見守っていただけると幸いです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
挨拶例2
本日は両家顔合わせにお集まりいただきまして誠にありがとうございました。
今後も結婚式や新婚生活の準備でお力添えをお願いすることもあるかと思いますが、どうぞ末永くよろしくお願い致します。
また、食事会が和やかな雰囲気で進んでいたとしても、挨拶はくだけた感じではなく、姿勢を正し改めてお礼を伝えることが大切。メリハリをつけて、ビシっと決めましょう!
両家顔合わせのマナーに関するQ&A
Q1.両家顔合わせ食事会に手土産は必要?
両家顔合わせ食事会は親同士の挨拶がメインとなるため、結婚する当事者2人というよりも、親同士が手土産を交換するのが一般的となっています୨୧*:.。
絶対に用意しなくてはいけないものではありませんが、どちらかだけが手土産を用意していると気まずい雰囲気になってしまうので、両家でどうするのか意見を擦り合わせておいたほうがよいでしょう。
また、手土産を用意しておくかだけでなく、用意する場合はいくらぐらいにするかも決めておくことがポイント。
両親が手土産を用意できそうにない場合は、結婚する当事者2人が代わりに手土産を用意しておいてもよいでしょう♥
Q2.両家の記念撮影で注意すべきポイントはある?
両家顔合わせ食事会で記念撮影を行う場合は、写真を撮るタイミングに注意することが必要です。
記念撮影は基本的に食事前後どちらのタイミングでもOKですが、お酒で顔が赤くなってしまうのが嫌!という場合は食事前のタイミングで記念撮影を行ってしまうのが◎
一方、緊張して表情が硬くなってしまいそうな場合は、食事・歓談を終えて和やかな雰囲気になったところで記念撮影を行ったほうがよいでしょう。
また、礼儀や作法を気にする方がいる場合は記念撮影をする時の並び方に注意することもポイント。
両家の集合写真を撮影する場合は新郎新婦が真ん中、その左側に男性の家族、右側に女性の家族が並ぶのが一般的です。家族は新郎新婦に近い順に父親・母親・祖父母(または兄弟)と並びます。
Q3.食事会当日の支払いは誰が行う?
両家の顔合わせは食事会が終わったらすぐ会場を出られるようにしておくとスマート。支払いは進行役の方が頃合いを見て事前に行っておいたほうがよいでしょう。
両家が支払いを折半する場合は2人が立て替えておくのもアリ。当日の支払いについては前日までにどうするか決めておき、お互いの親へ伝えておくと◎
両家顔合わせの事前準備もしっかりと
両家顔合わせ食事会を成功させるには、当日のマナーだけでなく、前日までの準備も非常に重要です。とくにマナーに気を付けながら準備を進めておきたいのが以下の項目。
日取り
- 両家が大安・仏滅など、お日柄を気にしないかどうか
- ランチにするかディナーにするかは両家が参加しやすい時間帯で選ぶ
場所
- 顔合わせ食事会は個室を予約するのがおすすめ
- 両家の好き嫌いを押さえておくとなおよし
- 上座・下座の確認、記念撮影ができるかの確認も忘れずに!
費用分担
- 誰が食事会の支払いを行うか決めておく
服装
- フォーマルな服装で参加する
- 両家で服装の格を揃えておく
進行内容
- 時間内でできる進行内容にする
- しおりを作っておくとプログラムが把握しやすく、流れがスムーズに
手土産
- 両家で用意するか意見を擦り合わせておく
- 用意する場合は予算の確認も忘れずに
両家顔合わせ食事会の事前準備については以下の記事で詳しく解説しています。全員が楽しく過ごせるよう、ぜひしっかりと目を通しておいてくださいね♩
当日のマナーを押さえて素敵な顔合わせを
結納と比べてカジュアルな両家顔合わせ食事会ですが、よりよい印象を与えるためには最低限のマナーを押さえておくことが必要です。
お互いの家族が素敵な時間を過ごせるよう、ぜひ当日の流れとマナーをしっかり予習しておきましょう!