喪中の入籍は非常識?結婚の予定と身内の不幸が重なった時の対応方法
入籍予定日を迎えようとしている矢先で身内の不幸が起こった場合、そのまま喪中に結婚をするのは果たしてよいのでしょうか。 当記事では喪中における入籍の善し悪し、喪中の期間などについて紹介します。
結婚の手続き・報告2022.1.26 更新2021.2.24 公開
本コンテンツはウェディングニュース編集部と卒花ライターが協力して、独自に制作しています。アフィリエイト広告を利用しているリンクも含まれますが、コンテンツの内容やランキングの決定は編集部が自主的な意思で企画、編集、制作しています。
喪中の入籍は延期するべき?
まず結論からお伝えしますが、喪中に入籍をするのは法的に何の問題もありません。当事者や2人の親族が納得できるのであれば、たとえ喪中でも結婚することができます。
ただ一般論としては、喪中の入籍は避けるべきと言われています。というのも、喪中は基本的にお祝いごとを避けたほうがよいとされているからです。
どうしても入籍のタイミングを遅らせることができない場合は別ですが、可能であれば喪中の入籍は延期したほうがよいかもしれませんね。
入籍を控えたほうがいい喪中の範囲
喪中の範囲は各家庭によって異なりますが、一般的には2等身までとされています。
そのため、以下の親族に不幸があった場合はなるべく結婚などのお祝いごとを控えるのが◎
1親等・2親等に該当する親族【1親等】
- 本人の両親
- 配偶者の両親
- 子供
- 子供の配偶者
【2親等】
- 本人の兄弟姉妹
- 本人の祖父母
- 配偶者の兄弟姉妹
- 配偶者の祖父母
- 孫
- 孫の祖父母
なお、曾祖父母・叔父(伯父)・叔母(伯母)・甥・姪は3親等、いとこは4親等にあたるため、一般的には喪中を設ける必要がないとされています。
ただ普段から親交があり、近しい関係性であった場合は、故人の死を悼んで身を慎む方もいます。
入籍はいつするのがいい?喪中の期間について
では入籍予定日と喪中が重なってしまった場合、婚姻届はどのタイミングで提出しに行くのがよいのでしょうか。
喪中の期間については明確に決まってこそいないものの、故人との続柄によって期間が異なるとされています。
そのルーツとなっているのが、明治時代に出された太政官布告という法令です。この法令により、当時は忌中・喪中の期間が細かく定められていたのだそう*
その後、昭和22年に法令は撤廃。現在は太政官布告で定められていた喪中の期間を1つの目安としつつ、以下の期間が一般的に喪中期間と考えられているようです。
関係性 | 喪中期間 |
両親 | 12~13ヶ月 |
兄弟姉妹 | 3~6ヵ月 |
祖父母 | 3~6ヶ月 |
子 | 3~12ヵ月 |
つまり入籍を延期するのであれば、上記の期間以降で入籍日を再度検討するのが◎
ただし、時期をあまりにも延ばしすぎると結婚のタイミングを逃してしまう可能性もあるので注意してくださいね!
【番外編】入籍報告と喪中が被ってしまった場合
入籍した翌年は、年始の挨拶とともに入籍報告をされる方も大勢いらっしゃることでしょう。しかし、もし入籍から翌年にかけてのあいだに身内の不幸が起こってしまった場合は、結婚の報告を控えたほうがよいのでしょうか。
寒中見舞いや暑中見舞いならOK!
喪中はお祝いごとを避けたほうがよいとされる期間ですから、年賀状や結婚報告のハガキを送るのは基本的にNGです。
しかし、喪中に送っても問題ない「寒中見舞い」もしくは「暑中見舞い」であれば、季節の挨拶がてら結婚の報告をしてもマナー違反にはなりません。
寒中見舞いや暑中見舞いで結婚の報告をする際は、写真を入れずに文面だけでサラッと報告するのが◎
季節の挨拶に加え「私事ですが、〇月〇日に入籍(結婚)いたしました」と一言添えるだけでOKです୨୧
とくに急がない方は、喪中の期間が過ぎて落ち着いたら、頃合いを見て入籍報告をしてもよいでしょう♡+。
喪中の入籍は親族と折り合いをつけることが大切
喪中の入籍は絶対にNGというわけではありませんが、世間的な目もあるため、できることなら期間を終えるまで延期するのがおすすめです。
ただ、中には「経済的な理由から」「どうしてもこの日は特別だから」といった理由で、入籍予定日をズラしたくない方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、何はともあれまず親族と折り合いをつけることが重要です!反対を押し切って無理やり結婚の手続きを済ませてしまっては、後々トラブルが起こりやすくなってしまいます。
喪中の範囲や期間をしっかり理解して、当事者2人と親族が納得できるタイミングに入籍をしましょう♡
喪中と結婚式が重なった方は
\こちらも併せてチェック♡+。/