結納なしの場合の支度金はどうする?用意する場合の相場や渡し方
新郎の家から新婦の家へ、結婚準備の資金として贈る「支度金」。「結納しなくても必要?」「金額の相場は?」「いつ受け渡しするの?」「お返しは?」など、結納なしの場合の支度金について気になる疑問を解決します♪
結納2022.1.7 更新2021.1.3 公開
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目次
結納をしない場合の「支度金」ってどうすればいいの?
最近は婚約にあたって結納をせず、顔合わせ食事会だけという形が主流となりつつあります。
でも、結納を経験してきた父母や祖父母から、「結納はしなくても、支度金のやり取りはあった方が良い」と言われて戸惑うことがあるかもしれません。
そこで今回のテーマは、気になる「支度金」について。
そもそもどんなお金なのかや必要かどうか、受け渡しする場合の金額相場や渡すタイミング、お返しをどうするかなど、確認しておきましょう♪
そもそも支度金とは?
支度金とは、新郎の家から新婦の家へと渡す、結婚準備のためのお金のことを言います。
日本では、婚約の儀式として両家で「結納」をおこなう習慣が古くからあります。
結納は、新郎の家から新婦の家へ、結婚準備に使ってもらうお金や品を渡す儀式。
結婚にあたって新婦の家で着物や嫁入り道具を用意する必要があるため、その準備に使ってもらうお金として渡すのが「結納金」です。
ところが最近では、婚約にあたって結納をしないカップルが多くなっています。
「結納はしないけど、新郎家から新婦家へ結婚準備金は渡す」という場合に、そのお金のことを「支度金」と呼ぶのです。
結納なしのとき、支度金って絶対に必要?
ここまで説明を読んで、
「えっ!?結納をしなくても、支度金のやりとりって必要なの?」
と疑問を感じられた方もいるかもしれませんね。
たしかに、「堅苦しい結納はなしにして、気軽な顔合わせにしよう」と決めたなら、お金のやりとりもなしで良いのでは…と考えているカップルも多いでしょう。
でも、親世代には「結納はしなくても、支度金はきちんと出したい/出してほしい」という考えの方も少なくありません。
先輩花嫁の声
お金のことは両家で面と向かっては話し合いにくい内容なので、結婚するふたりがそれぞれの親の意向を聞きつつ、すり合わせすることが大切です。
考え方の違いがある場合、支度金を受け取る立場になる新婦側の「出してほしい/出してほしくない」という考えを優先して尊重するのがおすすめ。
両家とも親が「どちらでもいいよ」という場合は、ふたりの考えで決めても問題ないでしょう。
こちら↓は結納金についての記事ですが、支度金のありなしを決める際にも参考にしてみてください。
支度金を用意する場合の相場はどのぐらい?
支度金の受け渡し自体必ずやらなければならないことではないため、金額についても正解はありません。
ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べによれば、結納金の全国の平均金額は94.9万円。
北海道は73.6万円、首都圏は101.2万円、宮城・山形は105.4万円など、地域によって差がありますが、100万円前後が平均的な相場と言えそうです。
支度金の金額については調査データはありませんが、50万円~70万円ぐらいという方が多いようです。
ただし先ほどもお伝えしたとおり、金額については「これが正解」という額はありません。
ふたりを通じて両家の考え方や経済事情のすり合わせをして、両家ともに納得のいく額に決めたいですね。
支度金は基本的に非課税♪
金額について考えるとき、「支度金って金額によっては税金がかかったりするの?」と気になる方もいるかもしれません。
生きている個人から無償でお金などの財産をもらうことは「贈与」にあたり、原則として1年間の基礎控除額110万円を上回った場合は「贈与税」という税金がかかります。
ただし例外として「夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産で、通常必要と認められるもの」については贈与税がかからない※と定められています。
支度金は結婚に向けて必要となる生活費の資金として、扶養義務者から贈られるお金と言えるため、一般的な金額相場から大きくはずれない額であれば、贈与税はかかりません。
ただし、支度金で株式や不動産を購入するなど結婚準備以外の費用として使用した場合、贈与税の課税対象となるため注意が必要です。
※参考:国税庁ホームページ
結納なしの支度金はいつどうやって渡せばいい?
結納をしない場合、ふたりが主催する形で両家顔合わせ食事会を開くことが多いと思います。
支度金の受け渡しは、顔合わせ食事会の席でおこなわれる場合が多いです。
両家の家族の紹介の後などに、新郎父から新婦父へと渡します。
支度金はご祝儀袋に入れ、名目は「支度金」とするのが一般的です。
結納なしで支度金をもらったらお返しは必要?
支度金のお返しをどうするかについても、あらかじめ決めておきたいですね。
結納の場合は、結納返しとしてお返しをする場合が多いです。結納返しの相場は地域によって異なり、東日本では半返し(5割)、西日本では1割ほどをお返しするのが一般的。
結納なしで支度金の受け渡しをする場合は、こうした一般的なお返しの相場の額をあらかじめ差し引いた額を渡すということに決めて「お返しはなしで」とする場合もあります。
いずれにせよ、支度金の受け渡しをするかどうかと合わせて、お返しをどうするかについても両家の意向をすり合わせておきましょう。
支度金を通じてふたりの「お金」についてのすり合わせを♡
結納をしない場合の「支度金」について、必要かどうかの考え方や、やり取りする場合の金額相場や渡し方、お返しをどうするかなどをお伝えしました。
お金に関する考え方や価値観は、人によってかなり違いがあるもの。
両家の意向をすり合わせるのは気が重いかもしれませんが、お金についてのふたりの意識をすり合わせるためにも良い機会と考えましょう。
結婚前にお互いのお金についての考え方を話し合い理解を深めあっておくことは、結婚後の生活にきっと役立つはずですよ♡