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私たちが大切にしたのは「洗練された都会的なデザインの中に自然に溶け込むような雰囲気」です。
いわゆる“教会らしさ”が強すぎるチャペルや、クラシカルすぎる装飾は好みではありませんでしたが、逆に無機質で冷たい印象の空間も違うなと感じていました。
そのため、その中間というか都会的なデザインと緑がバランスよく融合している空間を探しました。
ザ ストリングス 表参道の見学のときに、まず心を掴まれたのはチャペルです。室内なのに天井が高くて開放感があり、欅並木を再現した空間がとても印象的でした。
さらに、ライトアップすると木々の影が壁に映し出される演出があって、その幻想的な光景には思わず息をのみました。
ここなら私たちが思い描いていた緑とモダンの調和がきっと叶うと自然に思えた瞬間でした。

挙式
この式場で特に印象に残っているのは、チャペル前の階段です。
段差があることでロングトレーンのドレスが自然に広がり、歩く姿も写真もとてもきれいに見えました。
写真を見返しても、その立体感や華やかさが本当に気に入っています。
そして、何よりも惹かれたのは欅並木の景観です。室内でありながら作り物っぽさが全くなく、天候に左右されず一年中きれいな緑が楽しめます。
他の会場を見学した際、写真では緑が豊かに見えても、実際は葉が少なかったり手入れが行き届いていないことがありました。
しかし、この会場は見学時も当日も、写真で見たままの整った緑が広がっていて、そのクオリティの高さに安心感がありました。光が差し込んだときに葉がやわらかく輝く様子は、何度見ても特別な気持ちになります。

披露宴パーティ
披露宴会場で特に気に入っているのは、天井にあるシャンデリアです。いわゆる4段重ねのような派手すぎるデザインではなく、シンプルで上品な形で、空間全体の雰囲気になじんでいました。
会場の中には自然の緑も取り入れられていて、温かみを感じられるのにおしゃれで洗練された印象もあり、そのバランスがとても心地よく、ゲストからも「雰囲気が素敵だった」と言ってもらえました。
コンセプトやこだわったこと
私が結婚式でこだわったのは「来てくれるゲストの方に満足して帰ってもらうこと」です。
料理はせっかくならしっかり楽しんでもらいたかったので、少しランクを上げて用意しました。
また、できるだけゆっくり過ごしてほしかったので、余興は入れていません。
賑やかに盛り上げるよりも、美味しい料理と会話を楽しんでもらえる時間にしたいと考えました。

WEDDING ITEMSウェディングアイテム
FIRST DRESSドレス 1着目

白のマーメイドドレスを選びました。骨格ストレートの自分に一番しっくりくる形で、試着した瞬間に「これだ」と感じた一着です。
全体に小さなビーズがたくさんあしらわれていて、ライトに当たるとさりげなく輝くのが本当にきれいで繊細なレースも魅力でした。
長く伸びるロングトレーンは後ろ姿を美しく見せてくれて、入場や退場の瞬間もとても映えました。
SECOND DRESSドレス 2着目

お色直しでは、雰囲気をガラッと変えて黒のふんわりドレスにしました。袖はオフショルダー風で、歩くたびにスカートがふわっと広がります。
会場に戻った瞬間、ゲストから「全然雰囲気が違う!」と驚かれて「これ触っていい?」と何人にも聞かれました。
やわらかくてボリュームのある生地感が、見た目だけではなく触りたくなる可愛さだったんだと思います。
SHOESシューズ

ウェディングシューズは、DIANAのシルバーのキラキラしたパンプスにしました。
もともと光るものが好きで、試着したときに一目惚れしました。
ヒールは5cmくらいで、高すぎず歩きやすかったのもポイントです。
HAIR & MAKEUPヘアメイクのポイント

挙式では、すっきりとまとめたシニヨンにしました。ドレスに視線を集めたかったので、髪型はあえてシンプルにしています。
メイクはナチュラルを意識しました。リハーサルでシェーディングやアイラインをしっかり入れてもらったら、自宅の鏡で見たときに「濃い!」とびっくりしてしまいました(笑)
もともと顔立ち的に盛りすぎが似合わないタイプなので、ツヤ感やまつ毛の長さなど、自然な魅力を引き出すポイントを大事にしました。
お色直しでは、ハイポニーテールをふわふわに巻いてもらっています。ふんわりとした黒ドレスに合わせて、髪型も柔らかい雰囲気にしました。
メイクはリップだけ濃いめの色にチェンジし、黒ドレスに負けない華やかさを出せるようにしました。
ACCESSORIESアクセサリー

挙式では、母が自分の結婚式で使ったイヤリングとネックレスを譲ってもらいました。お花モチーフのペアで、長めのイヤリングは首元がすっきりしたドレスによく映え、動くたびにキラキラ輝く感じがとてもきれいでした。
お色直しでは、ドレスが主役なので長めのお花モチーフのゴールドピアスだけをつけています。
HEAD ACCESSORIESヘッドアクセサリー

最初はティアラにも憧れていたのですが、実際に合わせてみるとドレスや会場の雰囲気に対して少し盛りすぎに感じて、むしろ何もつけないほうが洗練されて見えたので外すことにしました。結果的にその方が自分らしい仕上がりになったと思います。
お色直しでは、ハイポニーテールに大きめの黒リボンを合わせました。最初リボンは2種類用意していたのですが、大きい方を選んだことでふんわりとした黒ドレスにも負けず、全体のバランスがしっかり取れた仕上がりになりました。
NAILSネイル

ネイルは、ミラー仕上げのホワイトのワンカラーにしました。
最初はせっかくの結婚式だから両手にパーツをつけようかなと思っていたのですが、主役はあくまで指輪にしたかったので、あえてシンプルにしています。
とはいえ、ミラー仕上げなので光沢があり、動くたびにおしゃれ感もしっかり出せました。
右手の薬指だけ、ハート型のシルバーのパーツをワンポイントでつけていて、実はこれも左手にしなくて正解でした。もし左につけていたら、指輪がうまくはめられないところでした(笑)
FLOWERSメインで使った花や装花のテイスト

メインで使ったお花は、絶対に入れたいとお願いしていたかすみ草です。
全体はホワイトを基調にまとめてもらい、少しだけ緑も取り入れました。
ただ、緑が強すぎるとイメージと違ってしまうので、大きな葉っぱなどは使わないようにお願いしました。
あと、よくあるバラをぎゅうぎゅうに敷き詰めたような装花は、自分には少し窮屈で踏み固められたような印象に感じてしまったので、今っぽい抜け感のあるデザインにしてもらうことにしました。
打ち合わせのときは「これだけは避けたい」というNGの写真と「こういう雰囲気がいい」というOKの写真を何枚も見せながら説明しています。そのおかげでフローリストさんともしっかりイメージを共有できて、当日見たときはまさに思い描いていた通りの仕上がりになっていました。
特にお花は好みがはっきり分かれる部分なので、自分の中の“嫌”を具体的に写真で何個も見せるのは本当におすすめです。
FOODお料理のこだわり

お料理は、打ち合わせのときに「多くの方がこのランクを選ばれますよ」と案内されたコースよりも、あえて1つ上のランクを選びました。やっぱり結婚式の満足度は、美味しいご飯が大きく影響すると思ったからです。
私自身、試食会のときに食べたモンブランのデザートが本当においしくて「これを絶対ゲストにも食べてもらいたい!」と思い、そのモンブランがついているコースに決めました。
当日はゲストから「どれも美味しかった!」と喜んでいただけて嬉しかったです。
ただ、結構ボリュームがあったみたいで「お腹いっぱいになった」という声もちらほらありましたが、正直少ないと感じられるよりは満足感があって良かったかなと思っています。
WEDDING CAKEウェディングケーキ

ウェディングケーキは、最初から「絶対にこのデザインがいい!」というこだわりはなかったのですが、式場のカタログを見ているうちに方向性が決まりました。
真っ白なケーキだと、少し味気なくて寂しい印象になるかなと思い、上にイチゴやベリーがトッピングされたものを選んでいます。
派手すぎるわけではないけれど、ほどよく色味が入って華やかさが出るところが気に入りました。
WEDDING FAVORS引出物

引出物は、DEAN&DELUCAの選べるギフトカードにしました。カードなら持ち帰りやすくて荷物にならないし、何よりゲスト自身が好きなものを選べるのが魅力だと思ったからです。
好みやライフスタイルは人それぞれなので、こちらで決めるよりも自分で選んでもらった方がきっと喜んでもらえるはずと思いました。
ラインナップも幅広く、おしゃれなアイテムや食品がそろっていて、どの世代にも合うと感じました。
カードの金額は、友人用と親戚・上司用でランクを分けて相手に合わせた形にしています。
PETITE GIFTSプチギフト

プチギフトは、NUMBER SUGARのキャラメルを2つずつお渡ししました。
お店にお願いする時に「引出物と一緒に渡したい」と伝えたら、全部セットにして小さな紙袋に分けて入れてくれたので、本当に助かりました。
自分でラッピングする手間も省けて見た目もきれいだったし、NUMBER SUGARのキャラメルは味も種類も豊富で、ちょっと特別感があるところも気に入っています。
ENGAGEMENT RING婚約指輪

GINZA DIAMOND SHIRAISHIです。
私自身、いわゆる婚約指輪らしい丸いリングの上にダイヤがちょこんと乗っている王道デザインがいいと思っていました。
好みを旦那さんに伝えて、あとはお任せしました。
WEDDING RING結婚指輪

Tiffany& Co.です。
何回かお店に足を運んで、特に迷ったのは色です。ピンクゴールドも自分のパーソナルカラー的には似合うと思ったのですが「一生に一度のものなら王道で」と思い、最終的にはプラチナに決めました。
私は細めのリングで、中央に小さなダイヤが3つ並んだデザインです。旦那さんはシンプルなストレートタイプにしました。
並べてみるとお揃い感がありつつ、それぞれの好みもちゃんと反映されていて気に入っています。
さらに、内側には2人の名前を刻印してもらいました。指輪を外すと、光の加減でさりげなく見えるくらいの薄めの刻印で、特別感があって嬉しいです。
Q&A先輩花嫁に質問
結婚式で一番感動したこと

結婚式で一番感動したのは、挙式の最後に2人でくるっと後ろを振り返って、会場のみんなの顔を見た瞬間です。
普段なかなかそんなふうに全員の顔をゆっくり見る機会はないですが、その時は友達の笑顔や家族や親戚の優しい表情、そして妹が目を真っ赤にして泣いている姿まで全部見えました。
その瞬間、一気に胸がいっぱいになって、私ももらい泣きしてしまいました。
こんなふうに自分の大切な人たちが一堂に集まってくれることって、人生でもそう何度もあるわけではないですし「あぁ、この時間は本当に特別なんだな」と、じんわり幸せを噛み締めた時間でした。
二人らしさとは

些細なことでも感謝を忘れないことです。
嬉しかった参加者の反応

ゲストからは「ご飯が本当に美味しかった!」とたくさん言ってもらえて、こだわって選んだ甲斐があったなと嬉しくなりました。
それからドレスについてたくさん褒めてもらえて、準備の苦労も一気に吹き飛びました。
そして何より、友達や家族が涙を流してくれた姿を見たときにこちらまで胸がきゅっとなって「この日を迎えられて本当によかった」と心から思いました。
私にとって結婚とは

私にとって結婚は「一緒に生きていくっていう決意をきちんと形にしたもの」だと思います。
正直、入籍した時は書類を書いただけであまり実感が湧かなかったのですが、結婚式でみんなの前に立ってお披露目できたことで「あぁ、本当に私たちは家族になったんだな」と感じられました。
祖父母が元気なうちに、ドレス姿を見せられたのも本当に良かったです。結婚式の時間は一生の宝物になりました。
後悔していること
結婚式で後悔していることは、動画やペーパーアイテムの準備をもっと早く始めればよかったという点です。
オープニングムービーやプロフィールムービーは、なかなかスイッチが入らなくて後回しにしてしまい、結局バタバタしながら作りました。
素材も赤ちゃんの頃の写真など探すのに時間がかかるので、早めに集めておく方が絶対に楽です。ペーパーアイテムも同じで、もしデザインや内容にこだわりがあるなら、余裕を持って作った方がいいと思います。
また、招待客のリストは早い段階で2人でしっかり話し合っておくのがおすすめです。後から「あの人も呼べばよかった」と思うのはもったいないので、準備段階で時間をかけて決めることが大事だと感じました。
やりたかったけれど諦めたこと
結婚式でやりたかったけれど諦めたのはブーケトスです。
当日のオプションで「全員の集合写真」「フラワーシャワー」「ブーケトス」の3つの中から2つを選ぶ必要があり、集合写真は絶対に撮りたかったので確定で、残り1つをお花系から選ぶことになりました。
ブーケトスは、自分から取りに行かないと参加できる人が限られてしまうけれど、フラワーシャワーならゲスト全員が参加できると思い、そちらを選びました。
結果的に、全員で盛り上がれる演出になったので良かったですが、ちょっとだけブーケトスもやってみたかった気持ちは残っています。
節約のための工夫

節約のために工夫したことは、プロフィールムービーを自作したことです。
外注するとそれなりに費用がかかりますが、自分で作ればその分をほかの部分に回せますし、写真やコメントも自由にアレンジできて、自分たちらしい映像になりました。
正直、制作は時間も根気も必要でしたが、完成したときは達成感もあり、節約と満足感の両方を得られました。
MESSAGES後輩プレ花嫁さんへのメッセージ

理想の結婚式を叶えるためには「自分たちが本当にやりたいこと」をはっきりさせておくのが大事だと思います。打ち合わせのときに遠慮せず意見を伝えることで、当日の満足度がぐっと上がります。
私は挙式会場がまさに理想だったので「ここで挙げられて本当によかった」と心から思いました。
特にメイクさんがとても気さくで、緊張をほぐすように声をかけてくれたりと、本当に頼もしかったです。ほかのスタッフさんも皆さん笑顔で接してくれて、会場全体が温かい雰囲気に包まれていました。